ベスト5レシピ
広く浅く一般的でもマニアでもない中途半端な立ち位置から、独断と偏見であらゆる物事をベスト5形式で紹介&レビュー。
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「バベル」公開記念 群像劇映画ベスト5
「バベル」が話題だ。

「バベル」は群像劇で、複数のエピソードが
並行して語れらるスタイルを持っている。
それと同じような構造の映画で面白いものを紹介。

■去年のアカデミー作品賞
クラッシュ クラッシュ
サンドラ・ブロック (2006/07/28)
東宝

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同じ群像劇の「バベル」は取れなかったが、
これはアカデミーを取った。
「バベル」と違って、アメリカが舞台だったからだろうか。
とにかく憂鬱で苦悩に満ちたエピソードだらけ。
なかでも人種差別の問題は大きい。
出てくる誰もが何らかの問題を抱えている。
そんな闇に覆われた物語の中で、
ほんのいくつか光が垣間見える時がある。
何も解決などしないまま、物語は終わる。
ほんの少し希望を残して、なんて評した意見を見かけたが、
まったくもって希望など存在していないと思う。
そうである方がずっと正しい終わらせ方なのだから。

■これもアカデミー絡みで
トラフィック トラフィック
マイケル・ダグラス (2001/12/21)
東宝

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監督・脚本のスティーブン・ソダーバーグがアカデミー脚本賞を受賞。
麻薬問題をテーマにした群像劇。
複数のエピソードがありつつも、どれもが一つの事柄から派生している
という点で、「バベル」の構造にもっとも近い映画。
「バベル」に比べると世界の広がりには欠けるが、
麻薬問題という具体的なテーマに設定してるおかげで、
物語が無駄に拡散することなくまとまりがいい。
「バベル」を観た後のモヤモヤ感は残らず、スッキリ終わる。

■この監督で唯一面白い作品
マグノリア<DTS EDITION> マグノリア
ジェレミー・ブラックマン (2004/01/21)
ポニーキャニオン

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監督はポール・トーマス・アンダーソンという人。
この作品はトム・クルーズが出演したことで話題になった。
クライマックスの展開には度肝を抜かれるかもしれない。
個人的には、この監督は過大評価されているとしか思えない。
この作品はこの人の中で唯一の面白い作品。
他にもいくつか撮っているが、一体何が評価されているのか
さっぱりわからない。
登場人物たちにはあまり接点はない。
その接点のない人々をつなぐのが劇中2回出てくる同時体験。
同じ音楽を聞く場面と、ラストの展開。
そういうつなげ方の部分にはセンスを多少は感じる。

■バベルの監督は群像劇好き
アモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディション アモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディション
ガエル・ガルシア・ベルナル (2007/02/23)
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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「バベル」の監督の長編デビュー作。
3つのエピソードが、ある交差点の事故で交錯する。
「バベル」にも出演しているガエル・アルシア・ベルナルのブレイク作。
作品の力強さ、衝撃度は「バベル」以上。
「バベル」の方がわかりやすいので一般受けはするだろうし、
こっちは作品として荒削りだが、面白いのはこっちだと思う。

■群像劇と言ったらこの人が頂点
ゴスフォード・パーク ゴスフォード・パーク
マギー・スミス (2007/01/25)
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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前述のマグノリアの監督やバベルの監督は群像劇好きだけど、
その二人の先達であり、はるかにうまい群像劇を作る達人といえば、
ロバート・アルトマン、この人を置いて他にいない。
この「ゴスフォード・パーク」は作品としては地味ながら、
達人の洗練された技が冴える隠れた名作だ。
アカデミー賞脚本賞を受賞している。
俳優の演技、物語の面白さ、そして熟練した演出の妙。
これぞ大人の映画。若手は本気で見習って欲しい。

ロバート・アルトマンに関しては、
これかもしくは「ショートカッツ」を紹介したかったが、
なぜか「ショートカッツ」はいまだDVD化されていない。
「ショートカッツ」はかなり面白い作品なので、
これさえDVD化されれば完璧なのだが。
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